2016年12月29日木曜日

本年最後はレストランでテーブルマナー。

トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 12月28日は、本年最後の活動日でした。あっという間に師走が過ぎてしまいます。
最終日は、午前中にハウスキーピングと昼食時のテーブルマナー(実践)にとり組ました。

 午前のハウスキーピングでは、屋内の蛍光灯の拭き掃除、エアコンフィルターの清掃、
椅子などの家具の拭き掃除、屋外の窓ガラスの掃除に取り組みました。
ゴム手袋の装着や雑巾の押さえ方など、基本的なスキルを中心にして、
1つずつ確認して取り組みます。彼らは、手続き的な記憶の仕方が得意です。
だから、定着するまでの数回を丁寧に実行することが、とても重要です。

今回のハウスキーピングの内容は、二人〜三人で協力して取り組むため、
「ちょっと持っていてください」や「⚫︎⚫︎を持って来てください」など
チーム作業を要請したり、依頼に答えたりする機会がたくさんありました。
実際に役に立つ活動をとおして、生活スキルを学ぶことができましたね。

そして、お昼は、はじめて、メンバーと一緒にレストランに行きました。
今日はこの活動を楽しみにして、ワクワク、ドキドキしていました。
事前に練習していたとはいえ、経験数が少ない場面です。
ちょぴり緊張しながらも、約90分弱のゆったりとした時間を過ごせました。
新しい経験の中で、自然の会話が交わされましたし、
はじめての味に出会うことありました。

新年は1月6日から始まります。
一年間、たくさんの方にご支援をいただきました。
本当に、ありがとうございました。
みなさま良いお年をお迎えください。

トライフル一同



2016年12月23日金曜日

心を込めて,贈り物をつくります

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 ここでトレーニングを受けるメンバーは,定期的な職場実習として,
「鎌倉VeryVeryBerry」に通っています。この工房は,11月からお歳暮・
クリスマス・御年賀の贈り物として,リンゴンベリーのコンフィチュールを作っています。

 実習を継続してきたメンバーは,少しずつできるようになった工程が増え,
作業分担ができるようになってきました。さらに,コンフィチュールの製造以外に,
トライフルでは,「のし制作」をお引き受けして,納めることがができました。

 工房は,11月から大忙しでした。しかし,その分,一人一人が自分の役割を
果たすということが重要になり,成果と課題が見つかりました。

 そうして製造したリンゴンベリーコンフィチュールが,期間限定で店頭販売いたします。
販売場所は,12月22日(木)〜25日(日)まで,横浜ランドマークタワー1階ランドマーク
プラザ内のクリスマス催事場です

 自分たちが製造に携わった商品が,お客様に届けられる場面を見て,
さらに働く意欲を高めていきたいと思います。


お世話になっている工房「鎌倉VeryVeryBerry」
https://www.facebook.com/kamakura.veryvery.berry/




2016年10月12日水曜日

高等部3年生の実習生との活動

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 今月は,高等部3年生の現場実習の受け入れが始まりました。
今週の社内作業では,教材製作の受注作業である時計パーツの組合せを行っています。
個人別の課題学習で用いる教材づくりです。先輩達と一緒になって取り組んでいます。

 また,企業実習にも,できる限り同行していく予定です。発達障がいの特性,
個々の特徴に配慮して,「仕事をする」という経験をしっかり積んでいきたいと思います。

 そのとき,一番に気をつけていることは,メンバー一人一人の意図の理解の困難さを知ることです。ちょっとしたことだとしても,1つ分からないと不安になりますし,手が止まってしまいます。

たとえば,丁合い作業では,以下のような内容です。
・取ることが分かる
・1枚ずつ取っていくことが分かる
・重ねることが分かる
・重ね方に順番があることが分かる
・検品することが分かる
・検品で不具合があったときにどうするか分かる
・完了するまでの量,時間が分かる
・材料不足が生じた時の対応が分かる
・自分の役割が終わったらどうするか分かる

また,帯止めの作業の場合は,以下のとおりです。
・仮止めのゴムを外すことが分かる
・止めるための紙をどのようにセットするか分かる
・どのように折り込めばいいか分かる
・どこにシールを貼ればいいか分かる
・どのくらい強く締めればいいか分かる
・破れるなど不測の事態に,どう対応するか分かる
・止め方にミスがあったとき,どう対応するか分かる
・商品の並べ方が分かる
・商品の出来高の数え方が分かる

 分かりやすい教材製作のお仕事でも,これだけあります。
今週は,2つの企業実習にもチャレンジするので,1つずつのお仕事に対して,
丁寧に分析して,メンバーと理解を深めたいと思います。


2016年10月4日火曜日

自分で判断する習慣

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。
 将来の自立した生活に向けて,トライフルのご家族からは,次のような青年像があげられました。
・自分のことは,自分でできる青年
・自分の思いを伝えられる青年
・やりたいことに挑戦する青年
・自信をもって生活する青年

 これまで療育を積み重ねてきた方々ですから,子ども達は認知面・行動面が整い,
様々な活動に参加することが出来るようになっています。
そして,個性化から社会化への学びを進める段階まで進み,今は,
心と体の発達のバランスをもって,自我の発達をすすめていく段階です。

 でも,子ども達は,ある局面では自信が無くて動揺したり,
うまく言えなくて怒ったりすることがあります。他者がそれを支えるシーンが多いことは否めません。行動レパートリーが不足しているので,少ない反応オプションによって対応してくることもあるし,
周囲が過介入になることにもなってしまいます。
心と体の発達のアンバランスさを,他者を支えている場面に遭遇するたび感じる課題です。

 トライフルは,今この時期だからこそ,機能的な場面の中で適応行動を増やし,
行動障害が起きないように配慮することを重視している毎日です。
その上で,職業スキル・職業準備スキル・生活スキルの習得を目指しています。

 そのキーワードは,『自分で判断する習慣』です。
自分でできることは,完了するまで自分で実行する。
さらには,やるべきかどうか,自分で判断して活動する。

そのために,まず,一人一人の理解する力を把握して,環境調整と学習を重ねます。
そして,自分で判断する機会,やり遂げる機会をあちこちに組み入れていきます。
課題の難易度よりも,自己判断によりやり遂げる経験を積むことを重視して,
自己信頼を高めていこう!

今週の実習でも,1つずつ評価改善を重ねていこう。



2016年9月21日水曜日

雨の中で一人で移動する力

 トライフルは就労移行支援と生涯学習の場です。

 今日は,台風の影響で,夕方から大雨になってきました。
トライフルのメンバーは,風雨がひどくなる前に帰宅していきましたが,
もうすでに雨は降り始めていました。

 今年の重点課題の1つで「自分で移動する」取り組みは,順調に進んでいます。
みな,最寄り駅から自宅までの徒歩移動は,ほぼ達成する事が出来ました。
ただ,どんな天候にも応じられるか? 何か不測の事態に応じられるか?と
リスクを書き出すと,不確実なところはまだあります。
それでも,「僕は一人で帰ります」と自信を持っているみると,
様々な備えをしてトライし続けることが重要だと新ためて考えるところです。

さて,雨天時の通勤,通所では,いくつか共通する課題があります(以下参照)
どれも,スキルの習得だけでなく,判断する基準やタイミングがかかわってきます。
そして,体験的に学ぶことで理解を深めてきている内容です。

 ・雨天に応じた身仕度をすること(靴,着替え,レインウェアなど)
 ・バスに乗るときに,スムーズに傘をたたむこと
 ・車内などで傘を束ねてとめること
 ・車内で他者に触れないように傘を管理すること
 ・濡れてしまったときに対応すること
 ・歩道ですれ違うときに避け合うこと


2016年9月16日金曜日

通勤電車の中で支え合う経験

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 今朝,私鉄に乗って一緒に通勤していたときの出来事です。
まとめると,

・見ず知らずの方との偶然の接点がありました。
・いきなり“握られる”(=頼られる)という経験でした。
・そのまま10分近く隣同士で座った時間を過ごしました。
・そして,「ありがとう」と声をかけられました。
・彼は,おじいさんに気づいたけど,手を差し出せなかったし,何の返事もできなかった。
・でも,滑ることが怖くて腕を握ってきたおじいさんの働きかけを,正面から受け止めることができた。

今日の出来事は,電車通勤していたから出来た経験です・・・。
小雨が降っていて,階段や点字ブロックなどが滑りやすい朝でした。
当然のことながら,車内の床も濡れていて,滑りやすい状況です。

 そんなとき,80歳を越えているだろうと思われる腰を大きく曲げて,杖を突いて歩くおじいさんが乗車してきました。しかし,席に着く前に電車が動きだし,電車が揺れ出したので,おじいさんはドア付近の角に身を寄せて止まっています。(見ている方も不安になり)声をかけたのですが,足を滑らせる怖さがあってか動けず,「大丈夫」と手で答えてくれました。

 次駅で停車したとき,おじいさんは,クルッと反転してこちらを向き,トライフルメンバーの隣の空席に移動しようして歩き出したのです。停車時間はほんの1分程。子どもは,正面を歩くおじいさんを見つめ,不安そうな目をしていました。でも,声をかけることはできませんでした。

 たどり着く前に発車ベルが鳴り,おじいさんはさらに焦って,子どもの腕に手を掛けて(手を貸してもらって),座るために体位を変えました。身体の向きを変え始めて15 〜20秒ほどでしょうか・・・
彼の腕と背中に,「グッ」と力が入ったことがすぐに分かりました。それでも彼は何食わぬ顔で,おじいさんに腕を握ってもらったままジッとしていました。その様子が,どこか誇らしげでした。
でも本当はびっくりしたんだと思います,きっと。


おじいさんは席に着いて「ありがとう」と言い,つかまっていた手を放し,汗を拭ってから彼の横顔をみました。イヤーマフをして,電光掲示に注目していた彼を,おじいさんは何度か振り向いて見ていました。
その後2〜3駅が過ぎ,おじいさんがゆっくり立ちあがり,僕に近づいていて腕につかまってきたのです(もちろん揺れているので転ぶのが不安)。
そして,言葉少なく「彼にありがとうって」と小さな声で伝えてきたのです!!


彼は,決してアサーティブではなかったけど,
他者を受け止め,身体に力を入れて受けるという格好で応じました。

彼にこころの成長を感じた一瞬でした。
今日の話は,地域で暮らし,通勤電車に乗っていたから発見でした成長です。
また明日から何か発見できそうで,ワクワクします。

2016年9月10日土曜日

働いている相手に話し掛けることって難しい

 トライフルは就労移行支援事業と生涯学習の場です。
 トライフルは,週1回ずつ,定期的に職場実習に通わせていただき,
評価改善を進めていく方法で生活スキル・職業準備スキル・職業スキルの習得を目指しています。

 今週も,メーカーズシャツ鎌倉(株)様の鎌倉本店(http://www.shirt.co.jp)で,ギフトリボン制作のお仕事をとおして実習を行いました。今回は,「検品をお願いするために接近行動が取れること」と,「伝えたい内容をコミュニケーションアプリ(http://apps.tasuc.com/communication/)を用いて構文を作って伝えること」を目標にしました。

目標の1つであった構文を作って伝えることはできましたが,
もう1つの“接近行動”については,課題が残りました。

・誰に報告に行けばいいか?
・どのタイミングでいくか?
・どのくらいの距離間が望ましいか?

 店舗実習ですので,スタッフ方達もお仕事をされています。それも複数です。
一緒にフロアにいますのでリボンを切ってくれたり,修正を手伝ってくれたりもします。
優しいスタッフの方々ばかりですが,
実習のたびにいつも同じ方がいるとは限らないし,必ず近くにいるわけでありません。
そして,接客中の場合もあるし,棚卸しの仕事の最中かもしれません。

接近できることも重要ですし,さまざまな状況を判断することが必要でした。
1つ達成して,3つ課題をもらってきました。
やっぱり現場って素晴らしい。
決してやらせではない,本人にとって本当に必要と感じたときの表出行動だから
体験的に学習することが出来ていると感じる瞬間がたくさんありました。





2016年9月7日水曜日

一人一人に応じたスケジュールを携帯する

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 私たちは,アセスメントをとおした『理解』を大切にします。そして,構造化を基本とした支援を行っています。環境調整(構造化)は、療育・教育という「挑戦」への体制づくりだから、ASDなどの発達障がいのある人の支援をスタートする者にとって、常に学び続けるテーマです。

 今回は,スケジュールのご紹介です。スケジュールは,いつ,どこで, どんな活動をするのかが理解しやすくなります。スケジュールを使用することで,これからの活動を予測し,心の準備をすることができ,不安や混乱を予防できます。

 トライフルに通う方たちは,小さいときから,実物や写真カードを使って,スモールステップで『スケジュール』を学んできました。とにかく,徹底して個別化してきました。形態もステップアップしていき,今ではiPodのアプリ(http://apps.tasuc.com/schedule/)を使えるようになったことで,一気に携帯しやすくなりました。

 無理のあるスケジュールは続きませんし、本人の理解力と生活ペースを考慮することが欠かせません。他の人に合わせるためのスケジュール出はなく、本人が理解するためのスケジュールであることが重要です。時には,急な変更などに対して,主体的に応じられるようなスキルも必要です。今は,移動中にもそうした練習をしています。



2016年9月3日土曜日

自分で移動する力をつける

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 トライフルでは,この半期,自分で移動する力をつけることを重視してきました。
所属するメンバーは,幼少期のころ,パニックが頻発して,苦しい時代もありました。

そこから高校卒業まで,移動にはなかなか挑戦できないまま卒業してしまったけど,
18歳までに認知・行動・社会性を整えていけるよう療育を続けてきたのです。
また,出発前の身仕度を整えたり,並んで歩いたりする主体的な生活に向けて,
体験的な経験を深めてきました。
長年かけて身に付けてきた習慣は,地域に出ても生かされています。

だから,4月から,“働く”ために「自分で移動する」練習に取り組めています。

 4月に入学してから半年・・・。
最寄り駅から自宅まで,一人で歩いて帰る」ことのゴールが見えてきました!!
自分で移動することができて,明らかに“自己信頼”が高まってきます。

まだまだ,不測の事態に応じるには,課題がありますが,これからも1つずつ,
彼らと共に,生活スキル・職業準備スキルを高めて,地域で暮らすことにトライします。




2016年9月2日金曜日

安定した生活の基盤となる『家庭』の環境調整

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。発達障がいのある人の支援は、日々の生きづらさや上手くいかない背景にある特性,特徴,性格(学習スタイル)を、アセスメントをとおして理解し、その学習スタイルが活かせる環境調整(構造化)を行うことから始めます。

 環境調整は,職場や学校はもちろん,一人一人の安定した生活の基盤となる『家庭』でも行います。年齢が上がっていくと,活動時間が延びてきたり,実習などの緊張する機会が増えたりします。すると,子ども達はクタクタになってしまい,夕方以降の生活に影響が出てしまうことがあります。

 そこで,帰宅後のコンディション管理を重視して,定期的な環境調整をしていきます。今週の家庭訪問では,『気持ちを休める』『身体を休める』ことに注目して,場所と時間の構造化に関して,家族・本人と一緒に確かめてきました。小さいときから療育を続けてきたお二方は,次のようなことが定着してきました。


 ・自室などのプライベートスペースを活用している

 ・自分の趣味を持っている
 ・週末などに励みにする活動がある
 ・身体を休める方法を持っている,選べる
 ・家庭での役割活動を担っていること(一人の活動と共同作業)
 ・トークンエコノミーシステムが理解されている
 ・1週間,1ヶ月,家族のスケジュールが活用している

継続は力なり。しっかり積み上げていきます。







2016年8月19日金曜日

自分にとって必要な道具の準備片付けができること

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。
現在,製造業とサービス業の2つの企業様で,定期的な実習にトライしています。

 今日は,メーカーズシャツ鎌倉(株)様での実習でした。毎週,実習をとおした評価改善をすることで,具体的な課題解決をすることができます。もちろん生産量をあげたり,欠品率を下げたりすることも重要です。しかし,その他に,職業準備スキルとしての課題がありました。

 たとえば,今週の課題は,表出性コミュニケーション(店長への報告など)ができることや,
自分にとって必要な道具の準備片付けができること,スタッフ方と対話するときに正対することです。

・どこに,何を片付けるか,ジグの梱包方法を改善して,自立的に行えるようにする。
・スケジュールと手順書を活用して,作業と準備片付けのタイミングを判断できるようにする。
・誰に報告したらいいかを判断できるようにする。
・モデルを参照して,かかとを合わせて立ち,正対できる構えを取れるようにする。

以上の目標を立てて,実際に職場実習に取り組むことが出来き,
約2時間ほどの作業時間で,55本のリボンを納品してきました。

今日は,店長以外のスタッフの方に報告したり,検品してもらったりする機会もありました。
現場だから学べることがたくさんあります。

来週にむけて,また頑張ります!!

(明日は,みんなで鎌倉シャツビーチクリーンに参加する予定です!)




2016年8月18日木曜日

台風の影響を受けてしまった恒例の富士登山

 トライフルのメンバーは,高等部を卒業して初めての夏を迎えました。
今年は,これまでの学生時代の40日間の夏休みではなく,初めて盆休みだけの夏休みだった夏を経験しました。限られた時間で,お墓参りに行ったり,新しいお手伝いを始めたりする夏休みを過ごしたようです。


 そして,盆休みが終わった今週・・・
一緒に山道を歩いてみると,

たすくグループのイベントである富士登山に参加しました。今回は,登頂コースとハイキングコースの2チームで挑戦です。これを目標にして,ウォーキングなどをとおして,体力づくりに取り組んできた1年間でした。
 それなのに・・・台風6号の接近,上陸。とにかく,安全第一で,催行の可否をギリギリまで検討しました。その結果,1泊2日の登頂コースは前日にツアー中止としました。
もう一方のハイキングコースは,バスを貸し切っていたこともあり,時間とコースを修正して,天候の回復を待ちました。その結果,2時間遅れのスケジュールに変更して,富士五合目〜六合目付近を散策することができました(約2時間)。高低差80メートル強のコースでしたが,しっかり歩ききりましたよ!!

1年前と比べて気力・体力共に,明らかにパワーアップしている!
そして,隊列を組んで歩いたり,声を掛け合ったりしてチームメイト(他者)を意識した行動が感じられたメンバー達でした。加えて,自分のスケジュールを持ち,度重なる変更等にも応じられるように使いこなすメンバーを,とても誇らしく思いました。

帰着時には,楽しみの1つでもあった「ふじやま温泉」です。
もちろん,最高に気持ちよかったのですが,同時に,課題も見つけてきました。
たとえば,局部の洗い方が甘かったり,ロッカーの使い方が難しかったりするなどの
生活スキルの実態の評価改善を,ご家族と共有できました。
また,お風呂が好きなのに,反響音が苦手で耳を塞いで活動に参加できないなどの
感覚処理の課題と対応を共有することができました。

地域に出て,活動に参加することで,たくさんの成果と課題が見つけられます。
旅をすると,本当によく分かります。
今回の夏も素晴らしい経験が出来ました!!




2016年8月10日水曜日

鎌倉市内4社へ職場インタビューに行きました

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。
 たすくグループの各教室では,通常の療育活動に加えて,夏の課外授業を計画しました。
私たちトライフルは,発達障がいのある人へのキャリア教育の一環として,4つの会社を訪問してきました。

 たすくグループは,すべての子ども達を「やりたい仕事に就かせてあげたい」と,事業を創っています。発達障がいにある人にとって働くことがもたらすものは,働くことをとおして役割を担い,他者や社会とつながっているという充実感を得て,自己肯定感を得ることができることです。

 私たちは,学生時代にバイトやインターンなどで,『働くこと』について考えてきました。一方,発達障がいの子ども達は,どんな仕事があるのか,どの仕事が向いているのか?など,自分のキャリアについて体験的に理解を深める機会は,決して多いとは言えません。だから,トライフルでは『自分にとっての働く意味』を考え,体験する機会をたくさん用意していきたいと考えています。

 そこで,今回の課外学習では,職場を訪問して,そこで働く方々へのインタビューを企画しました。事前学習で,会社や仕事内容について調べ,実際に働いているスタッフの方への質問を考えました。
 ・一番人気のある商品は?
 ・お店の営業時間は?
 ・スタッフの方の勤務時間は?
 ・お店には何人のスタッフがいる?
 ・どうして,この職業に就いたのか?
 ・この仕事をする上で,大変なことは何?
 ・仕事のやりがいは何?

 当日は,4グループに分かれ,家族スタッフと共に会社訪問です。
みんな緊張して,質問する声がうわずっていましたが,がんばってインタビューをしていました。4社の担当してくださった方には,用意した質問以外にも,たくさんの体験談や,お店の特徴などを教えていただきました。帰ってきた子ども達の,緊張から開放された安堵の表情と,新しい経験ができた満足した表情が印象的でした。事後アンケートでは,次回は,IT関係,鉄道関係ののお仕事訪問をしたいと希望が寄せられていました。

※本企画は,たすくメンバーのご家族と協働して進めました。とても心強かったです。
 事前に複数企業への打診や連絡調整をし,及び当日のマネージメントなどに参画いただきました。





2016年8月8日月曜日

自ら身体を休める・気持ちを休める!!

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。
現在,製造業とサービス業の2つの企業様で,定期的な実習にトライしています。
毎週実習に出掛けている中で,いろいろと課題が見つかります。
たとえば,通い慣れた教室や自宅で十分に力を付けた!と思われることでも,本番の実習では難しいことがあるのです。

 今回の実習では,『移動後(出勤後)の休憩を取ることが難しい』という問題がありました。
関連して,『自分に合ったスケジュールを交渉して遂行する』という,意思決定に関することも課題でした。どれも職業スキル以前に,生活スキルや職業準備スキルの課題が顕在化してきたのです。【自ら身体を休める】や【自ら気持ちを休める】という課題です。

 対応するには,一人一人の意図理解の困難さを正しく理解することが,重要だと考えています。
単にトップダウンするだけでなく,ツールを使いこなすというスキルを備えることも欠かせません。今回は,一人一人が「どこで」,「何をして過ごすか」という理解を深める仕組みをバージョンアップしよう。慣れた教室で実行できることはもちろんですが,その他の場面(実習先など)でも,休憩を実行できるグッズを持ち合わせ、予定にそって休めることができるようにチャレンジしていこう!!





2016年7月28日木曜日

まずは理解が先

トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

4月から,トライフルを拠点として,企業で職場実習を行っています。

実習に行うために,私たちは,企業の担当の方と協働し,
彼らに活躍してもらえる仕事の切り出しを行っています。

トライフル社内で,必要なトレーニングと個に応じた支援の検討を行い,
実習で職場体験をするサイクルを繰り返し行います。

そのとき,もっとも重視しているのが,一人一人の実行機能への配慮です。

例えば,砂糖を計量する場合には,
・どの種類の砂糖を,何gずつ,何セット計量するのか?
・どのように準備と計量作業をすると,効率的に作業できるのか?
・どうしたら他の作業チームの動きなどに影響されずに,専心できるか?
・計量した後に,目標数と合っているか確かめるか?

例えば,ギフトリボンの製作の場合には,
・どのような大きさや形のリボンを,何個作るのか?製品として認められる基準は?
・基準を満たす製品を作るための手順や段取りは何か?
・専心できる環境はどのようなものか?
・基準にあった製品になっているか等の検品を実行できるか?

一人一人に応じて,考えていこう。
「望ましい目標を想定する」
「目的を達成する合理的な手順を考える」
「他のものに気を取られずに,実行に専心する」
「その結果が最初の目標とどこまで一致しているかを検討する(確認する)」

                                  (渡邊)


2016年7月23日土曜日

夏休みのことが気になっています

トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

高等部を卒業してきたメンバーにとっては,はじめての社会人としての夏です。
予測はしていましたが,やはり,夏休みのことが気になっています。

高校時代の夏休みは,7月下旬から8月下旬までの約40日。
社会人になると,それは,一気に短くなったり,シフト休暇になったりします。

メンバーは,今まで,しっかりとスケジュールやカレンダーを学んできました。
4月からのトライフルに進学し,見通しをもって,実習等にも参加しています。
それだけ見通せていても,やはり気になる「夏休み」。

私たちは,彼らと誠実に向き合ってやりとりをしていく中で,気づいたことがあります。
彼らが気になっていることは,夏休みが少なくなるというよりも,
「過去夏休みにやってきたことはどうするのか?」という見通しであることが分かります。

 ・親せきの○○ちゃんに会えるの?
 ・おばあちゃんと新幹線に乗られるの?
 ・○○博物館に行けるの?
 ・花火大会の後の焼肉屋は行けるの? 等々

長年かけて体験的に理解してきた,一人一人の夏の風物詩です。

学生時代,ご家族とは,40日くらいあった休みを,どうやって過ごすかを相談していました。
社会人になった今,限られたお休みの中で,どのような休暇を過ごさせてあげたらいいか?を考え,
一人一人の夏の過ごし方を考えました。

そして,今年は,仲間と一緒に,富士山ハイキングにもチャレンジします!!

さあ,2016年,初めての社会人としての夏が始まります。

2016年7月12日火曜日

パートナーの動きをよく見て,正確に作業を進める

トライフルは,就労移行支援事業と生涯学習の場です。
4月からスタートしたメンバーは,通勤のリズムも整ってきて,
定期的な実習にも出掛けられるようになってきました。

やっぱり,現場で学ぶことがたくさんあります。

職場実習でも,生活場面でも,地域レジャーでも
一人一人が主体的に活動に参加するためには,
一人一人が状況をよく理解して,判断できることが大切だと感じています。

状況には,仕事の材料,指示内容,進捗状況,パートナーの動き・・・等々あります。
特に,理解するための工夫がとても重要だと感じている毎日です。

今日取り組んだ修正シールの貼り付け作業では,
一人より,二人で取り組んだ方が作業効率がよい仕事でした。

パートナーとの呼吸を合わせることが必要です。
そして,以下のような作業について,
状況をよく理解して,判断するように“間”を大事にしました。
・貼り付けページを開く
・シールの枠組を正しく当てる
・本の傾きを適度に押さえる
・シールを貼り付ける
・シールを少しずつ押さえつける
・仕上げをする

2016年6月15日水曜日

特別支援学校高等部3年生の現場実習を行っています。

5月末〜6月は,どの学校においても高等部3年生の職場実習が行われています。
たすくグループの療育教室に通っている学生も,様々な実習に参加しているところです。

そんな中,トライフルでも,高等部3年生の前期実習をお引き受けしております。
2週間という短い時間ではありますが,発達障がいの特性の理解と活用について,
学校へフィードバックすることができるように,日々過ごしております。
特に,自ら自己を管理する・調整する力や,
自ら何かを伝えようとする意欲と個に応じた形態を用いて表出する力の視点から
実習生の支援に対するトップダウンとボトムアップの提案をできるようにします。

また,この時期は,保護者のみなさんとの進路研修会も多くございます。
過日,私たちは,知的障害特別支援学校高等部の進路学習会にお招きいただきました。
進路支援部との合同企画として開催することにより,『18歳の進路』だけでなく,
『18歳以降の生涯学習』と『高校生で取り組んでおきたいこと』を考える研修会です。
トライフルにとっても,事業内容を見つめ直す機会をいただきました。

やりたい仕事に就かせてあげたい!!
子ども達の思いに応えられるように,前進します。





2016年6月7日火曜日

地域生活を実現するために移動する力を重視する

TRYFULLは,生活スキル・職業準備スキル・職業スキルを重視する
就労移行支援事業と生涯学習の場です。

自立したい・働きたいと思っている方,そしてご本人を応援して,
自立させたい・働かせたいと思っているご家族が通ってきています。

TRYFULLは,生活スキルの中でも、自分で移動する力を重要視します。
様々な会社の採用の応募資格には,必ずといってほど,
「労働意欲のある方」や「自力通勤が可能な方」と明記されています。

昔からチャレンジしていたとしても,
ASDの特徴や特性があって,学生時代に十分なトレーニングが重ねられず,
18才までに間に合わなかった(仕上がらなかった)場合があります。

だから,まずは応募資格にも書かれている要件でもあり,
何よりも生活の質の向上にかかせない”移動する力”を習得してもらいたい。

最寄り駅から、ご自宅まで、歩いて移動するスキルを評価します。
チェックした後に、芽生えを探し、できない理由・困っている理由をを探って,指導計画を立てて取り組みます。