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8月, 2016の投稿を表示しています

自分にとって必要な道具の準備片付けができること

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。 現在,製造業とサービス業の2つの企業様で,定期的な実習にトライしています。   今日は,メーカーズシャツ鎌倉(株)様での実習でした。 毎週,実習をとおした評価改善をすることで,具体的な課題解決をすることができます。 もちろん生産量をあげたり,欠品率を下げたりすることも重要です。 しかし,その他に,職業準備スキルとしての課題がありました。  たとえば,今週の課題は,表出性コミュニケーション(店長への報告など)ができることや, 自分にとって必要な道具の準備片付けができること,スタッフ方と対話するときに正対することです。 ・どこに,何を片付けるか,ジグの梱包方法を改善して,自立的に行えるようにする。 ・スケジュールと手順書を活用して,作業と準備片付けのタイミングを判断できるようにする。 ・誰に報告したらいいかを判断できるようにする。 ・モデルを参照して,かかとを合わせて立ち,正対できる構えを取れるようにする。 以上の目標を立てて,実際に職場実習に取り組むことが出来き, 約2時間ほどの作業時間で,55本のリボンを納品してきました。 今日は,店長以外のスタッフの方に報告したり,検品してもらったりする機会もありました。 現場だから学べることがたくさんあります。 来週にむけて,また頑張ります!! (明日は,みんなで鎌倉シャツビーチクリーンに参加する予定です!)

台風の影響を受けてしまった恒例の富士登山

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 トライフルのメンバーは,高等部を卒業して初めての夏を迎えました。 今年は,これまでの学生時代の40日間の夏休みではなく,初めて盆休みだけの夏休みだった夏を経験しました。限られた時間で,お墓参りに行ったり,新しいお手伝いを始めたりする夏休みを過ごしたようです。  そして,盆休みが終わった今週・・・ 一緒に山道を歩いてみると, たすくグループのイベントである富士登山に参加しました。 今回は, 登頂コースとハイキングコースの2チームで挑戦です。これを目標にして,ウォーキングなどをとおして,体力づくりに取り組んできた1年間でした。  それなのに・・・ 台風6号の接近,上陸。とにかく,安全第一で, 催行の可否をギリギリまで検討しました。 その結果,1泊2日の登頂コースは前日にツアー中止としました。 もう一方のハイキングコースは,バスを貸し切っていたこともあり, 時間とコースを修正して, 天候の回復を待ちました。その結果,2時間遅れのスケジュールに変更して, 富士五合目〜六合目付近を散策することができました(約2時間)。 高低差80メートル強のコースでしたが,しっかり歩ききりましたよ!! 1年前と比べて気力・体力共に,明らかにパワーアップしている! そして,隊列を組んで歩いたり,声を掛け合ったりして チームメイト(他者)を意識した行動が感じられたメンバー達でした。加えて, 自分のスケジュールを持ち, 度重なる 変更等にも応じられるように使いこなすメンバーを,とても誇らしく思いました。 帰着時には,楽しみの1つでもあった「ふじやま温泉」です。 もちろん,最高に気持ちよかったのですが,同時に,課題も見つけてきました。 たとえば,局部の洗い方が甘かったり,ロッカーの使い方が難しかったりするなどの 生活スキルの実態の評価改善を,ご家族と共有できました。 また,お風呂が好きなのに,反響音が苦手で耳を塞いで活動に参加できないなどの 感覚処理の課題と対応を共有することができました。 地域に出て,活動に参加することで,たくさんの成果と課題が見つけられます。 旅をすると,本当によく分かります。 今回の夏も素晴らしい経験が出来ました!!

鎌倉市内4社へ職場インタビューに行きました

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。  たすくグループの各教室では,通常の療育活動に加えて,夏の課外授業を計画しました。 私たちトライフルは,発達障がいのある人へのキャリア教育の一環として,4つの会社を訪問してきました。  たすくグループは,すべての子ども達を「やりたい仕事に就かせてあげたい」と,事業を創っています。発達障がいにある人にとって働くことがもたらすものは,働くことをとおして役割を担い,他者や社会とつながっているという充実感を得て,自己肯定感を得ることができることです。  私たちは,学生時代にバイトやインターンなどで,『働くこと』について考えてきました。一方, 発達障がいの子ども達は, どんな仕事があるのか,どの仕事が向いているのか?など,自分のキャリアについて体験的に理解を深める機会は,決して多いとは言えません。 だから,トライフルでは『自分にとっての働く意味』を考え,体験する機会をたくさん用意していきたいと考えています。  そこで,今回の課外学習では,職場を訪問して,そこで働く方々へのインタビューを企画しました。事前学習で,会社や仕事内容について調べ,実際に働いているスタッフの方への質問を考えました。  ・一番人気のある商品は?  ・お店の営業時間は?  ・スタッフの方の勤務時間は?  ・お店には何人のスタッフがいる?  ・どうして,この職業に就いたのか?  ・この仕事をする上で,大変なことは何?  ・仕事のやりがいは何?  当日は,4グループに分かれ,家族スタッフと共に会社訪問です。 みんな緊張して,質問する声がうわずっていましたが,がんばってインタビューをしていました。4社の担当してくださった方には,用意した質問以外にも,たくさんの体験談や,お店の特徴などを教えていただきました。 帰ってきた子ども達の,緊張から開放された安堵の表情と,新しい経験ができた満足した表情が印象的でした。事後アンケートでは,次回は,IT関係,鉄道関係ののお仕事訪問をしたいと希望が寄せられていました。 ※本企画は,たすくメンバーのご家族と協働して進めました。とても心強かったです。  事前に複数企業への打診や連絡調整をし,及び当日のマネージメントなどに参画いただきました。

自ら身体を休める・気持ちを休める!!

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。 現在,製造業とサービス業の2つの企業様で,定期的な実習にトライしています。 毎週実習に出掛けている中で,いろいろと課題が見つかります。 たとえば,通い慣れた 教室や自宅で 十分に力を付けた!と思われることでも,本番の実習では難しいことがあるのです。  今回の実習では,『 移動後(出勤後)の休憩を取ることが難しい』という問題がありました。 関連して,『自分に合ったスケジュールを交渉して遂行する』という,意思決定に関することも 課題でした。 どれも職業スキル以前に,生活スキルや職業準備スキルの課題が顕在化してきたのです。 【自ら身体を休める】や【自ら気持ちを休める】という課題です。  対応するには,一人一人の 意図理解の困難さを正しく理解することが,重要だと考えています。 単にトップダウンするだけでなく,ツールを使いこなすというスキルを備えることも欠かせません。今回は,一人一人が 「どこで」,「何をして過ごすか」という理解を深める仕組みをバージョンアップしよう。 慣れた教室で実行できることはもちろんですが,その他の場面(実習先など)でも, 休憩を実行できるグッズを持ち合わせ、予定にそって休めることができるようにチャレンジしていこう!!