2016年10月12日水曜日

高等部3年生の実習生との活動

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。

 今月は,高等部3年生の現場実習の受け入れが始まりました。
今週の社内作業では,教材製作の受注作業である時計パーツの組合せを行っています。
個人別の課題学習で用いる教材づくりです。先輩達と一緒になって取り組んでいます。

 また,企業実習にも,できる限り同行していく予定です。発達障がいの特性,
個々の特徴に配慮して,「仕事をする」という経験をしっかり積んでいきたいと思います。

 そのとき,一番に気をつけていることは,メンバー一人一人の意図の理解の困難さを知ることです。ちょっとしたことだとしても,1つ分からないと不安になりますし,手が止まってしまいます。

たとえば,丁合い作業では,以下のような内容です。
・取ることが分かる
・1枚ずつ取っていくことが分かる
・重ねることが分かる
・重ね方に順番があることが分かる
・検品することが分かる
・検品で不具合があったときにどうするか分かる
・完了するまでの量,時間が分かる
・材料不足が生じた時の対応が分かる
・自分の役割が終わったらどうするか分かる

また,帯止めの作業の場合は,以下のとおりです。
・仮止めのゴムを外すことが分かる
・止めるための紙をどのようにセットするか分かる
・どのように折り込めばいいか分かる
・どこにシールを貼ればいいか分かる
・どのくらい強く締めればいいか分かる
・破れるなど不測の事態に,どう対応するか分かる
・止め方にミスがあったとき,どう対応するか分かる
・商品の並べ方が分かる
・商品の出来高の数え方が分かる

 分かりやすい教材製作のお仕事でも,これだけあります。
今週は,2つの企業実習にもチャレンジするので,1つずつのお仕事に対して,
丁寧に分析して,メンバーと理解を深めたいと思います。


2016年10月4日火曜日

自分で判断する習慣

 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。
 将来の自立した生活に向けて,トライフルのご家族からは,次のような青年像があげられました。
・自分のことは,自分でできる青年
・自分の思いを伝えられる青年
・やりたいことに挑戦する青年
・自信をもって生活する青年

 これまで療育を積み重ねてきた方々ですから,子ども達は認知面・行動面が整い,
様々な活動に参加することが出来るようになっています。
そして,個性化から社会化への学びを進める段階まで進み,今は,
心と体の発達のバランスをもって,自我の発達をすすめていく段階です。

 でも,子ども達は,ある局面では自信が無くて動揺したり,
うまく言えなくて怒ったりすることがあります。他者がそれを支えるシーンが多いことは否めません。行動レパートリーが不足しているので,少ない反応オプションによって対応してくることもあるし,
周囲が過介入になることにもなってしまいます。
心と体の発達のアンバランスさを,他者を支えている場面に遭遇するたび感じる課題です。

 トライフルは,今この時期だからこそ,機能的な場面の中で適応行動を増やし,
行動障害が起きないように配慮することを重視している毎日です。
その上で,職業スキル・職業準備スキル・生活スキルの習得を目指しています。

 そのキーワードは,『自分で判断する習慣』です。
自分でできることは,完了するまで自分で実行する。
さらには,やるべきかどうか,自分で判断して活動する。

そのために,まず,一人一人の理解する力を把握して,環境調整と学習を重ねます。
そして,自分で判断する機会,やり遂げる機会をあちこちに組み入れていきます。
課題の難易度よりも,自己判断によりやり遂げる経験を積むことを重視して,
自己信頼を高めていこう!

今週の実習でも,1つずつ評価改善を重ねていこう。