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年齢に応じて自立生活スキルを身につける

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生~青年)の場です  大人にむけた支援をしていると、学齢期とは違った課題が見えてきます。 今、青年期支援をしている中で重視しているのは、自立生活スキルの習慣化です。 それは、実践の中で「大人になってから習慣化する」ことの難しさを感じているからです。  例えば、小さい頃の手洗い・うがい、コートをハンガーにかける等は、大人になってもルーティンでできます。一方、洋服の支度やひげそり•整髪、掃除などは、学生時代には家族から支援を受けて、まだできていません。 それでいいんです。少しずつ大人になっていくのだから、少しずつできるようにしていきたいですね。  それで、実際に支援をしていると、自分にあった方法や実行するタイミングの課題、そもそもの習慣化の課題などが顕在化してきます。これは、もしかしたら、高卒•大卒の新社会人にとっても同じことがいえるかもしれません。  トライフルでは、「何をすればいいか、どうして必要か、自分に合った方法は何か」を一人ひとりに応じてサポートをしたいと考えています。動機づけ、方法、状況を把握する力を、個々に応じて伸ばしていきます。

1つずつ自己目標を解決して自信をつける

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トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生~青年)の場です。  私たちは,毎週定期的に職場実習を行っています。 実習先の一社である鎌倉VeryVeryBerry様では,今週末の横浜ランドマークタワーでの バレンタイン催事 にむけて大忙しでした。  定期的に実習にいけることで,私たちやメンバーは,求められる業務遂行の中で まだ達成できない課題を発見することができます。 前回の実習では,材料を鍋に移すときのゴムベラの使い方が課題となりました。 宿題を持って帰ってきたメンバーは,次の実習に向けて練習です。  ・ゴムベラのどの部分を当てるのか?  ・ゴムベラをどのように動かすのか?  ・操作しにくいときはどうするのか?  ・ボールはどうやって操作するのか? 等々   教室では本物のベリーは使えなかったので,小麦粉を水で溶いてベリーに見立てました。 上記に対するコツをメモして,言葉に出して唱えながら,繰り返し練習です。 練習の結果,少し(考える)時間がかかってしまいますが,操作方法を覚えることできました。そして今回の実習場面では,練習の成果をいかし,うまく取り扱うことができた部分が多かったようです。 100点ではなかったですが,「自分ができるようになった」ことが,他者評価からも感じられ,また自分自身も体験的に理解できることで自信が深まったようです。 今週末は,ランドマークで販売も体験します。 メンバーには,製造に携わった商品が,お客様に届けられる場面を体験することで, また新しい何かを感じ取ってもらえると思います。

体調の変化を知ること

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生〜青年)の場です。  今日は個人別学習の様子をご紹介します。 個別のカウンセリングの中で「自分の体調を知ること」を話し合うときがあります。 「どんなときに、”疲れる”と自覚しているか?」 「そのときは”どのような症状や状態”であるか?」 これらの質問をとおして、自分の意見や身近にいる大人の意見をきいて話し合うのです。 自覚されにくいこともありますので、 しっかりと行動観察をして記録に残すことも大切ですね。 今は、インフルエンザが流行っています。 もしかかってしまったら、回復した後でよいので、 初期症状やひどいときの症状など、振り返ってください。 また、どんな治療や栄養補給をしたのかも、確かめる機会にしたいです。 偏食があったり、食欲がなかったりするときの食事は、ひと工夫されているはずです。 自分の健康が崩れたときの症状を知っておくことは、 大崩れするまえに体調管理ができるポイントになります。 本人から要求ができるように、まずは今行っていることをまとめていきましょう。

不器用さと身体の疲れやすさ

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生〜青年)の場です。  今日のような寒い日が続くと,身体が縮こまって肩が凝りますね。 デスクワークや立ち仕事が続くと,どうしても首や背中も力が入ってしまいます。  そんなとき,私たちは,何気なくストレッチをしたり, マッサージに通ったりして, 疲れを残さないように身体を休めます。 どうして,適度に,そのような休憩・休息ができるのでしょう? それは,どのような姿勢になっているとか,どの部分が凝っているとか, 自分の身体の使い方のクセや, 疲れた時の症状を知っているからだと思います。 ポイントは,「身体の使い方」と「身体の休め方」を知ることです。  子ども達の場合は,どうでしょうか? 子ども達と一緒に生活をしていると, パソコンで入力や 板書をするときの 姿勢の崩れがあったり, 運動や作業のときに独特な身体の使い方があります。 青年期の職業実習を見ていると, テーブルの部分汚れを落とすときの雑巾の使い方や、 鍋を焦げ付かないようにヘラを鍋底にあてる混ぜ方、 商品を梱包するときの中間姿勢の取り方などで, 機能的な身体の使い方の困難さが目立っています 。 まずは,様々な活動における身体の使い方(不器用さ)をチェックしていきます。 そして,ボトムアップの視点で道具の操作の仕方や身体の使い方を教えたり, トップダウンの視点で手がかりや課題の優先順位を決めたりして取り組んでいきます。 不器用さがあるけど,本人は自分なりに工夫して取り組んでいます。 でも,それが疲れをためることになっているなら,支援していきたいです。

寒い日の服装をどうやって選ぶ?

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生〜青年)の場です。 今朝は一段と冷え込みましたね、鎌倉は3度くらいでした。 朝の登校・出勤は、寒くて肩をすくめていたかもしれません。 さて、こんな寒い朝の服装について考えました。 この寒さでしたから、今朝は、セーターなどを 一枚多く 着てお出かけなさったでしょう。 自立生活スキルの中にエチケットや身だしなみの項目があります。 「寒暖に応じた服を選ぶ」という課題は、子どもの頃は家族が支援してくれます。 しかし、大人になると、その判断を自分ですることが必要になります。 今、ご家族が支援しているとすれば、 何を基準にしていらっしゃるでしょう(1) その対応策としての選択肢をどのくらい用意しているでしょう(2) この2点を、個々に応じて構造化して伝え、考えられる土台を整えましょう。 そして、何か一歩だけでもいいから、 自分からやってみるような習慣を作っていきたいです。 寒い一日だから考えられることもあります。 今日のトライフルは、ベリー実習、身体づくり、個別カウンセリング、 宿泊のプログラムが予定されいます。盛りだくさんの週末です。

本年最後はレストランでテーブルマナー。

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トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。  12月28日は、本年最後の活動日でした。あっという間に師走が過ぎてしまいます。 最終日は、午前中にハウスキーピングと昼食時のテーブルマナー(実践)にとり組ました。  午前のハウスキーピングでは、屋内の蛍光灯の拭き掃除、エアコンフィルターの清掃、 椅子などの家具の拭き掃除、屋外の窓ガラスの掃除に取り組みました。 ゴム手袋の装着や雑巾の押さえ方など、基本的なスキルを中心にして、 1つずつ確認して取り組みます。彼らは、手続き的な記憶の仕方が得意です。 だから、定着するまでの数回を丁寧に実行することが、とても重要です。 今回のハウスキーピングの内容は、二人〜三人で協力して取り組むため、 「ちょっと持っていてください」や「⚫︎⚫︎を持って来てください」など チーム作業を要請したり、依頼に答えたりする機会がたくさんありました。 実際に役に立つ活動をとおして、生活スキルを学ぶことができましたね。 そして、お昼は、はじめて、メンバーと一緒にレストランに行きました。 今日はこの活動を楽しみにして、ワクワク、ドキドキしていました。 事前に練習していたとはいえ、経験数が少ない場面です。 ちょぴり緊張しながらも、約90分弱のゆったりとした時間を過ごせました。 新しい経験の中で、自然の会話が交わされましたし、 はじめての味に出会うことありました。 新年は1月6日から始まります。 一年間、たくさんの方にご支援をいただきました。 本当に、ありがとうございました。 みなさま良いお年をお迎えください。 トライフル一同

心を込めて,贈り物をつくります

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。  ここでトレーニングを受けるメンバーは,定期的な職場実習として, 「鎌倉VeryVeryBerry」に 通っています。この工房は,11月からお歳暮・ クリスマス・御年賀の贈り物として,リンゴンベリーのコンフィチュールを作っています。  実習を継続してきたメンバーは,少しずつできるようになった工程が増え, 作業分担ができるようになってきました。さらに,コンフィチュールの製造 以外に, トライフルでは,「 のし制作」をお引き受けして,納めることがができました。   工房は, 11月から大忙しでした。しかし,その分,一人一人が自分の役割を 果たすということが重要になり,成果と課題が見つかりました。  そうして製造したリンゴンベリーコンフィチュールが, 期間限定で店頭販売いたします。 販売場所は, 12月22日(木)〜25日(日)まで,横浜ランドマークタワー1階ランドマーク プラザ内のクリスマス 催事場です 。  自分たちが製造に携わった商品が,お客様に届けられる場面を見て, さらに働く意欲を高めていきたいと思います。 お世話になっている工房「鎌倉VeryVeryBerry」 https://www.facebook.com/kamakura.veryvery.berry/