なんのために働くの? 〜 キャリアファンタジーを描いて適材適所を見つける 〜

 私たちは、「働く」ということをとても重視しています。なぜかというと、どんな仕事も、「働くことは、人の役に立つこと」であり、「人の役に立つことによって多くの幸せを得られる」と考えるからです。もちろんお金を稼ぐことも、仕事以外の生活を謳歌することも否定しているわけではありません。ただ、一生懸命働く仕事があって、多くの人の役に立ち、人から感謝される人生は幸せだと考えるということです。そういった価値観(職業観/勤労観)をTRYFULL生にも伝えていきます。


「やりたい仕事」が決まったら、次は仕事の切り出しです。TRYFULLでは、一人ひとりのストレングスを活かした仕事の切り出しを重視しています。もちろん弱点を補ったり、直したりしないというわけではありません。それ以上に強みを活かしてやりがいのある仕事を一緒に探していきます。   






意思決定は、チャレンジドにとって最も重要なスキルです。意思決定支援に欠かせないものとして、私たちは「ポートフォリオの作成とその活用」を実施しています。ポートフォリオの語源は、「Porta」で、英語の「portable」に通じ、「書類を運ぶケース」のことを表しています。それは、個々の書類を別々に扱うのではなく、書類全体をひとつの物として扱うという意味をもちます。言い換えると、「ファイルに綺麗に綴じられる前段階の書類をひとまとめにして、運びながら出し入れできるケース」のようなイメージです。このようにポートフォリオは、「これまでの学習や経験の記録をまとめているものであり、提示する相手と状況に応じて内容を差し替えながら、本人主体で自分のことを説明する(意思決定する)ためのツール」です。


ポートフォリオは、家族や支援者の助力を得ながら本人主体で作成していきます。実際にはpathという手法を使って、ご本人の夢(幸せの一番星)とそのそれを実現するための具体的な計画(キャリアファンタジー)を描くことから始めます。次に、その夢を実現するために必要な資料を、ご本人とそのご家族で作成していきます。幼少期から現在に至るまでのエピソードや、個に応じた合理的配慮の要請など、様々な表現方法でまとめていきます。中には紙芝居風に伝えたえるユニークなものまであります。写真や動画で伝えることで、より鮮明に自分のことを説明することができます。


 過去から現在にかけて、長い時間ご本人とご家族で培ってきた想いを、いよいよ実現するために理想と現実を橋渡しするのが、このポートフォリオです。


<挑戦の機会と再挑戦の機会を!TRYFULL>



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