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ASDの中高校生たちの学習支援

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 冬休みに入り,自立の学校には,中高校生が集まってきます。 いつもの平日には顔を会わすことができないメンバーと一緒なので, やや気分も高揚気味の子ども達です。  今日も,朝のGood&Newから始まりました。 24時間以内の出来事を振り返り,良かったことや新しい発見を共有するワークです。 前向きな思考になり,またみんなから承認の拍手をもらえることで一体感が高まります。 ・年末にスキーに行く計画を立てた ・宿題の工作を仕上げられた ・お母さんにお手伝いを褒められた ・部屋の掃除をしてきれいになった 等々 たくさん自己表現されました。 一方,話している相手に正対する,相づちを打つなど, 社会性の課題も見つかり,次回にお互いモデルを見せ合いたいと思います。  学習プログラムでは,遂行コントロールへの配慮がポイントになります。 例えば,設定時間,課題量,ルール,手順など,一人一人に応じていきます。 このように実行機能をカバーする方略を持っていたり, それを実行する習慣化を図ったりすることが大切です。  そのためにも,まずは「計画・動機づけ」。 活動目標と成果に対する報酬など,動機づけを意識したスケジュールを立てていきます。つまり, 「活動に対する構え」を自ら行う習慣です。 少しずつ,自分に適した計画を立てていくことを目指し, 計画-実行-整理のサイクルを繰り返していきます。

実習先での目標設定と自己管理への配慮

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 トライフルは,ASD,LD,ADHD,PDDなどの 発達障がいのある青年の生涯学習の場です。  今回は,特別支援学校を卒業したばかりの表出言語の少ないASDのOさんと一緒に, 「 鎌倉VeryVeryBerry 」に実習に行ってきました。 「鎌倉VeryVeryBerryは, ショコラボさんとご一緒させていただき, 22〜25日まで ランドマークタワーの クリスマス催事 に出店しています。 工房は,催事直前だったので,大忙しの一週間でした。  Oさんとは,秋までの活動をとおして, 18才までに仕上がりきらなかった『一人で移動するスキル』を仕上げ, また,相互交渉を確実に行えるように活動ごとの『表出性のコミュニケーション』の 行動レパートリーを充実させてきました。  今回の実習は,通勤時間を考慮して,1日4時間の短時間から始めました。 工房の仕事では,包装されたケーキの箱詰め,商品タグの貼付などの 出荷作業を中心に従事しました。  Oさんが集中して従事できるためのポイントは, “目標設定数の共有”と“進行状況を自己管理すること”の2点です。 そのオリジナルの仕組みを持ち込んで実習に参加した結果, 役割分担された仕事に対して,一定の成果を残せたようです。  しっかりと生産活動に従事するために, 私たちは,個々の強さを引き出す配慮事項を捉え, 彼自身が自分のものとして使いこなせることが重要だと感じた実習でした。 明日は,Oさんの仲間が,ランドマークで販売員として立っています。 たくさんお客様に買っていただけますように・・・。

ASDの人たちのキャリア教育

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 トライフルは,ASD,LD,ADHDなどの発達障がいのある青年の生涯学習の場です。  週末に,クリスマスや年末ギフトの製造で大忙しだった「 鎌倉VeryVeryBerry 」に実習参加しました。  私たちは,キャリア教育を行う上で, 働く意欲(内発的動機づけ)も大切な要素と考えています。 だから,たすくグループでは,職業体験を小学校高学年から行い, 中学生からは実習をベースにしたキャリア教育を行って, 「仕事」に向かう意欲(内発的動機付け)を育てて行きます。  そして,15才以降は,キャリアファンタジーを描き,やりたい仕事など 実現したい夢から目標へ置き換えて,計画を立てていく段階へ進みます。  様々な実習先を用意することで自分の可能性を広げ,  自分にとって必要な力や自ら振り返る力を育てていくことができます。  工房内でできる仕事は,経験やスキルによって,もちろん差が生じます。 それでも,その中で役割を分担して, リーダーになったり,フォロワーになったりしながら, チームの目的を果たしていくように力を合わせることができます。 今週は,納品数が多かったこともあり,かなり気合いを入れた仕事ができていました。

働きたい人を応援する

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 先日,ワークステーションかまくらの開設説明会に参加してきました。 市内の就労支援関係者,よこすか障害者就業・生活支援センターなどが 多数集まっていました。    これは,私たちが住んでいる鎌倉で, 働くことを目指して就労支援を受けている方を対象とする事業で, 平成30年4月より開始されます。  実際に就労支援でトレーニングを受けていても, 実習や一般就労へのチャレンジを継続的に行うことが難しい場合もあります。 そうした場合でも,決して働くことを諦めずに前進する方に, 職務経験を積むことができる機会を創ろうという取り組みです。  市の非常勤嘱託員として雇用されて, 市庁各課から切り出された業務をワークステーションで遂行する内容であり, 鎌倉市の他に,すでに 平塚市で取り組んでいるようです。  “仕事に就く”ということは、 社会から求められた役割を達成することによって、初めて成り立つことを意味します。 しかし,それを理解することが,難しい場合があります。 それは,理屈だけでなく体験的に理解することが必要だからです。 仕事ができないのではく,役割を達成することを理解できる体験し, 達成したのかどうか振り返る(考える)機会が少ないのです。 これが「キャリア教育の機会を創造するという」 TRYFULLの使命です。 役割を果たす・達成する意味を理解して, 生産活動に従事することで,「自分は働いている」ということを 実感していけると思います。 すべての人に挑戦と再挑戦の機会を! リスクを冒す尊厳を持って,チャレンジを全力応援します。

職場実習に同行してきました

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 今週は,お世話になっている企業への職場実習に同行してきました。  本日の課題は,業務を遂行するために, 取り扱うレディース商品を正しく理解することです。 スタッフの方にも丁寧に教えていただきましたが, 単に商品の特徴を覚えればいいわけではありません。  知識の丸暗記ではなく, その仕様にすることでどのような着心地になるのか, 体験的に理解することが大切です。 例えば,「ダーツ」が施されることでどうなるのか?, その本数が変わるとどうなるのか?などです。  その上で,任された業務内容を実行するために, 何を行うか?,なぜ行うか?,いつ行うか?を常に判断していくことを 職場実習の中で重視していきました。 今週の評価改善をいかして,次週の職場実習に臨みます。

自ら気づき学ぼうとする主体性を高める

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トライフルは,青年期の発達障がいのある人たちの就労支援と生涯学習の場です。  通常学級において,学習面や行動面に対する特別な教育的ニーズのある生徒が約6.5%いると言われています。 その児童生徒には,うまく行かない背景にある特性,特徴,性格に応じた学習方法を見つけることが大切だと考えています。  なぜなら,適切な方法でないと,学習経験がうまく積み上がらず,自己能力意識や自己信頼が低くなってしまうからです。その結果,意欲がないように見えてしまいます。 自己意識がはっきりとしていくる青年期は,まさにその渦中にいます。  そこで, トライフルでは, 障がいの状態や学習スタイルに応じて,2つの学習形態を提供しています。その中で 生涯学習として、一人一人に身につけてほしい内容を厳選するカリキュラムを創っています。  まずは,動機づけを要点として,自ら目標を設定して,学習方法を計画していきます。そして,具体的な活動を遂行できるように,ICTの活用などの工夫を施していくのです。   今日は教養を高めるための音読と要約を実行しました。 言語技術力を高めることをとおして,自分が感じたこと,その理由を論理的にまとめられるように取り組みました。

発達が心配な子どもの就労にむけた支援を考える

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 先週末,第4回発達臨床懇話会「発達が心配な子どもの就労にむけた支援とは? 〜青年・成人期の就労支援の実際から考える〜」を開催しました。  当日は,小学生から高校生のご家族,青年期のご家族,特別支援学校の先生, その他地域生活の支援者の方々にご参加いただきました。 足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。         さて、当日の様子を少しご紹介します。まず,はじめにコーディネーターを務めた渡邊より, 高校卒業後の進路について,3つの視点で情報共有をしました。 それは,障がいのある方の働き方,不就業者の就職希望,高等部卒業生の進路における 具体的な人数やアンケート結果でした。 就労支援に直接携わっていない参加者の方々にとっては, 就労に対して持っているこれまでのイメージと,実数とのギャップを感じていらっしゃるようでした。  次に,講師の横須賀障害者就業・生活支援センターの後藤由紀夫氏より, 障害者就労の現状についてお話しいただきました。具体的に,就労したいと思った方が どのように就職活動を進めるのか,離職した方がどのようなステップで再挑戦していくかを,流れにそって話していただきました。  その中で,就労に際しての留意点などもいくつかご紹介いただきました。 その中でも  「自分を理解する」,そして「自分(の特性)をオープンにしていくことが大切である」ということが話されました。そのことが,就労後に企業との調整や就業形態に配慮が生まれるなど,必要なサポートを受けることにつながり、結果として職場への定着度が高くなるコツになります。アセスメントを通して子供を理解し、語れるようにしておくことが、就労に際しても重要なのですね。  後半のグループ演習では,「ご家族・支援者の本音」として,ワークショップを行いました。就労を目指していく上で不安な点,そして,就業することで期待している点をブレーンライティングによって共有し,ポイントを整理していきました。  参加したメンバーさんからは、「就労と聞くと漠然と不安に思っていたけれど、話を聞くと、就労の流れやしくみについて何も知らないことがわかった。話を聞けてよかった。」などの声をいただきました。  不安もあるけど,それを上回る期待が多くあります。子ども達も,ご家族も「働く意欲」を膨らませていけるキャリアファン

『自立の学校』を開校します

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  トライフルは,思春期/青年期の発達障がいのある人たちの就労支援と生涯学習の場です。 このたび,軽度の(正確に言うと軽度になった)お子さんのニーズに応え、 「自立の学校」、開校しました。 自習(サポート教員2名)、身体づくり、社会性の学習の三本柱です。 自主通学ができるお子さんを対象にしています。 また低学年の子どもたちも、目標ができたと喜んでくれています。 http://tasucmanabi.blogspot.jp/2017/09/asd_9.html

自分の今の気持ちをまとめる

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 トライフルは,青年期の発達障がいのある人たちの就労支援と生涯学習の場です。  発達障がいのある子どもたちは, 自分にとっての働く意味を捉えたり, 意志決定したりすることに課題があります。 先週は,意思決定支援をテーマにして,本人とのカウンセリングを繰り返す一週間でした。  カウンセリングは,まず「どうして自分で決定するの?」と 自己決定の意味を捉えることから始めます。 そして,一人一人の段階に応じて,じっくりと話し合いを進めます。 この結果が,自分を紹介するためのポートフォリオに,どんどん蓄積されていきます。  意思決定とは,いくつかの選択肢の中から,最も目的にあったものを選ぶことです。 これが,とても難しいところです。本人が実は困っているところです。 そこで,“目的に合ったもの”を選ぶには,いつかのポイントにしています。  ・自分のやりたいことがある  ・メリットとデメリットを知っている  ・選択肢の中で比較する  ・判断するための条件を定める  ・他者の意見を参考にして考える  等々 進学や就職などの進路決定は,重大な意思決定の機会です。 だからこそ,自分のやりたいことをしっかり説明でき, 自己決定に基づいて進学・就職できるように, 1つずつ丁寧に言葉を重ねていきたいと思います。

鎌倉ベリーベリーベリーでの職場実習

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トライフルは,中高校生以上の青年期の生涯学習の場です。 トライフルに通っている生徒達は,社会化体験を積んでいく段階にいます。 だから,できる限りソーシャルファームでの職場実習に参加しています。 今週は,鎌倉ベリーベリーベリーに参加してきました。 また,10月は,高校生の入学希望者が,現場体験実習にくる季節のため, トライフルの事業に高校生たちが参加しています。 すると,当然ですが,自然な文脈の中で, 先輩たちが,後輩に仕事内容やポイントを教える場面が生まれます。 ・どのような仕事か? ・その目的は何か? ・分担した仕事の結果が何につながるか? ・何を守らなければならないか? ・うまくいくコツは何か? 生徒達は,覚えていて簡単に伝えられる内容もあれば, 自分ではできていても,相手に伝える難しい内容もあります。 今週は,実習だけでなく,在校生にとってもたくさんの学びがありました。 学び合う姿は素晴らしい。

総合的に学びやりたい仕事に就く 〜ASDの青年期支援【募集】

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 トライフルは,発達障がいのある青年の生涯学習の場です。  発達に遅れがあったり,精神的な落ち込みがある人の雇用においては, 働いて離職してしまうなど,職場定着率の低さが以前から課題となっています。   豊かな生活を送り,人の役に立つ仕事をし続けるために, 私たちは,日常生活を自らマネジメントする力を付けることが 先決だと考えています。  例えば,睡眠不足による朝寝坊は,遅刻してしまうばかりでなく, 身支度が調わずに不潔な印象を相手に与えてしまったり, 朝食をとれずに体調不良になってしまったりします。 つまり,働き続けるには,生きる力(生活力)が欠かせません。  また,働く意欲も大切な要素です。 仕事に向かう意欲(内発的動機づけ)は、 発達障がいのある方の療育支援のキーワードです。  やりたい仕事に就くためにも、 様々な実習先を用意することで自分の可能性を広げ, 自分にとって必要な力や自ら振り返る力を育てて行きたい。 自分のやりたいことを考えたり、 そのための経験を積んだりする機会が必要です。 「自分は何がしたいのか?」 「自分にとっての働く意味は何か?」 平成30年度新入生募集を開始しています。 総合的に学び、仕事に就くための特別支援型大学「トライフル」でお待ちしています。 (トライフル渡邊)

自分に適した計画を立てる〜ASDの学習スタイルを重視する

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トライフルは,中学生・高校生・18才以上の青年が通う生涯学習の場です。 ニュースを見ると,8月11日(山の日)からお盆休みに入るところが多いようです。 確かに鎌倉市内も,昨日からさらに混み始めた印象です。 実は,トライフルのお盆休みの取り方が,今年変更されました。 昨年までは,一斉に教室を閉めてお盆休みを取っていましたが 今年は初めて「自己申請」をして休暇をとるようにしました。 公休とあわせて長期休暇をとるスケジュール調整するようにしたのです。 スタッフも,通ってくるメンバーも同じです。 だから,月初めに休暇を取ったあるスタッフは, 昨日旅行を終えてお土産を買って帰ってきたり, 逆に,今日から実家に帰省するメンバーがいたりしています。 『自分(や家族)に適した計画を立てる』ということを, こうした機会からも学んでもらいたいと考えています。 シフト休暇と言うことは,教室は,いつも空いていると言うことになります。 だから,昨日も,今日も,元気に生徒達が通ってきています。 ここでも,まずは『計画を立てる』ことから始めまります。 ・目標設定 ・ご褒美の設定 ・休憩時間の設定 ・達成したい内容 等々 簡単そうでとても難しい。 一人一人の気になることや,動機づけのきっかけを理解して, オリジナルのスケジュール管理を確立していくことが大切だと感じます。 日々繰り返す『計画を立てる』学習をとおして, お盆休みなどの年間予定の計画を立てることにもつなげていきたいです。

8月5日開催:発達臨床懇話会のお知らせ

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TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。 メンバーが生涯にわたって住み慣れた地域に暮らしていくためには、 安全安心の地域ネットワークが重要です。 私たちは地域に根ざす療育・教育機関として 、学びあい支えあうような地域のネットワークをつくるため、「発達臨床懇話会」を開催しています。 年間を通して、 社外から就労・医療・地域活動など、様々なテーマでご活躍の方々をお招きしてお話を伺います。 8月5日の第二回は、ダスキン雪ノ下の西田様をお招きして、お掃除の基礎からプロの仕事まで教えていただく予定です。 ぜひふるって、ご参加下さい。 お申し込みは、トライフルまで。 トライフル鎌倉  tryfull@tasuc.com / 0467-53-7370 (担当:神崎)

習慣化するまでサポートする〜ルーティンを生かす

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 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  私たちは,子ども達が,主体的な生活を送るため,またリスクを回避するために, 常に様々な活動場面における環境調整が大切にしています。 今回は,特に「ルーティン」を重視する視点で見直していきます。  子ども達は,既に一定の流れが決まっている活動を,主体的に実行しています。 一方,完全に習慣化しきれていない活動や流れは,自ら実行しないときがあります。 (大人が手伝ってあげたり,促してあげたりしているはずです)  たとえば,ある青年は, トライフルに登校するときにスラックスに着替えたり, 荷造りしたりすることは実行しています。 でも,7月から加わった空調管理と麦茶作りなどの活動は,はじめの10日間ほど促し等が必要でした。 新しいことを習慣化するまでの困難さは,私たちも同じです。  私たちは,ご家族と共同して 子ども達が,ルーティンとして実行することをイメージして, その活動が習慣化するまでサポートしていく。 つまり,望ましい流れ,新しい流れを習慣化するために, 私たちは,子どもと一緒に実行するのです。 さあ,専攻生はお盆休みまで活動が続きますが, 学生は,夏休みになります。 夏休みのルーティンを,どうやって構築するか? この週末にしっかり準備をしていきたいと思います。

一人一人の心を育てる〜ASDの高校生たちと向き合う

 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  この週末も,暑さに負けず通ってきて,身体づくりや共創学習に取り組みました。 土曜日・日曜日は,平日の個人別課題学習とは異なり, モデル利用型学習で,大人や同世代の仲間(他者)を意識した活動が多くあります。  みんな,自我の芽生えを迎え,アイデンティティを確立していく時期のメンバーです。 だから,他者との関わり合いの中で,気持ちを上手く言えなかったり, 一度盛り上がった感情を落ち着かせたりすることが苦手なこともあります。  例えば, ある高校生2年生は,「自分のやりたいことって何だろう?」と真剣な表情で話します。 また,ある高校生1年生は,「ちょっと暴言を吐いてしまったあとの 関係修復の仕方が分からず悶々と悩んでしまっていました。 みんな「自分とはこういうものだ」,「自分の存在意義は何か」という 心の成長にとって,とても重要なプロセスにいます。  青年期の自信をつけて安定した自己を確立するまでの間, 不安な状態が続いたりあらゆる問題に対する心理的な葛藤が起こります。 そして,それは精神的な混乱状態やストレスとして表面化されるかもしれません。 だから,私たちは,ASDの青年たち一人一人にとって, 安心して質問したり,話したりできる人の存在を大切にしています。 そうした中で, 自分の想いを話してみたり,まとめみたりする力を伸ばしていきます。 心を育てるための療育,支援をコツコツと続けていきたいです。 ずっと一緒だよ  たすくグループ TRYFULL

七夕の願いごと ASDの子ども達と夢を語る

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 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  先日,共創学習の1つとして,「七夕」を取り上げました。  トライフルにおけるASD児への療育では,自己調整学習者にむけて, 言語の向上(言語で思考すること)を重視しています。 例えば,自分のことを分かりやすく説明するための言語技術です。  今回の七夕イベントでは,ICTを活用したプレゼンテーションで, 七夕の飾りの意味を知ったり,星座を学んだりした後, 星座アプリを使ってベガとアルタイルを探す取り組みをしました。  主体性が引き出される活動をとおして,うまく見つけられた人が, アドバイスしたり,自分がどのように見えるかを説明したりする機会を作ります。 自然と『他者に伝える』機会ができ,盛り上がりました。  最後に,子ども達と一緒に,短冊に願い事を書きました。  「僕は(私は),〜になる」  そう力強く宣言でき,実現するように努力しようとする子どもの成長を 私たちは,これからもずっと見守っていきたいと思います。

ICTをフル活用して,ASDのある方が力を発揮する

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 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  ASDなどの発達障がいのある子どもへの療育の要は,J☆sKepアプローチです。 それは,人や活動に対して注目したり,働きかけようとしたりする意欲である 「主体性」を軸とするものです。  私たちTRYFULLは、療育・支援で積極的にICTを活用しています。 ICTの活用する要点の1つには,「モチベーション」があります。 自分から課題解決にむけて取り組もうとしたとき, ICTが,本人の不器用さやイメージ力を補ってくれます。 例えば,  Aさんは,メガネ拭きや整髪などの身だしなみを整えるようにしています。 そのとき,目標と結果が一致している確かめるときに,正しくできたかどうか? 迷ってしまう時があります。自信がないと,消極的になってしまいます。 Aさんは,個人所有のタブレットに“確認表”を持つようにしました。 そうすることで,主体的に確かめることができるようになってきました。  また,Bさんは,文字を書くことに抵抗があります。 メモを取ったり,ワークシートを活用した振り返ったりする活動に対して, とても苦手意識を持ってしまうがあります。 そこで,Bさんには,手書き入力の予測変換機能を使い, スラスラとメモを書き留めていくことができます。 これで,自己評価(振り返り)の活動に前向きになりました。 一人一人に応じたツールを活用していくことで, 積極的に活動に参加しようとする姿が見られるようになります。 〈挑戦と再挑戦の機会を!〉

自分のことを説明する

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中高校生以上の青年が通ってくるトライフルでは、 日々たくさんのコミュニケーションの機会を作っています。 例えば、方法を確かめたいとき、途中で休憩しくなったときなど、 活動の中で必要になる発信です。 生理的な欲求に関することもありますが、 様々な活動参加をしているメンバーだからこそ、 ちょっとした不安や期待に関して聞きたいこともあるようです。 その他にも、学校や家庭などで体験したことを話したり、 質問に答えてくれたりする機会もあります。 私たちが、どの場面でも大切にしていることは、 「もっと相手に分かりやすい表現はないか、考えながら説明する」ことです。 もしかしたら、伝えたいことを正確に言うための 行動レパートリーが不足していることあります。 または、 正確に言うための 言語技術が未学習であるときもあります。 だから、QOLを高めていくように、伝えたい中身、伝えやすい方法を整理して、 一緒に学んだり、ツールを使えるようにしたりします。 豊かなやりとりができるように、 もう一度好きなこと・好きな話題・好きな活動などを振り返りたいと思います。 今日も1日、たくさんやりとりをして、言語で思考しましょう。 〈ずっと一緒だよ 〉たすく•トライフル

暮らしの基本を学ぶ

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生~青年)の場です。  今日は,3.11。たすくには,福島・宮城出身が複数いるので,特別な思いです。 私たちが支援している方々の中には、漠然とした不安や現状を気にしている方がいるかもしれません。 将来「自立したい」「働きたい」と思っている方への支援をしていく中での目標は, 困難さがあるから支援を求めたり,トップダウンをして一人で実行できるようにすることの他に, 大人になったから(大人になるから)知っていくべき内容があります。 地域生活にむけた学習には、「暮らしの基本、安全、人間関係」など 様々な内容があります。 その一つに、地震や台風にそなえることがあります。 日本はどこに住んでいても、地震や台風にあう可能性があるので、 自然の災害に対する準備や困った時にどうするのかなどを考えたり、知っておいたりすると良いです。 例えば,「なぜ、非常食を用意するの?」「なぜ、 〜に避難するの?」 「なぜ、ドアを開けておくの?」などがあります。 だから、まずは社会的に正しいストーリーをまとめながら、 その地域や居住状況に応じて,個別に考えていきたい内容です。

年齢に応じて自立生活スキルを身につける

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生~青年)の場です  大人にむけた支援をしていると、学齢期とは違った課題が見えてきます。 今、青年期支援をしている中で重視しているのは、自立生活スキルの習慣化です。 それは、実践の中で「大人になってから習慣化する」ことの難しさを感じているからです。  例えば、小さい頃の手洗い・うがい、コートをハンガーにかける等は、大人になってもルーティンでできます。一方、洋服の支度やひげそり•整髪、掃除などは、学生時代には家族から支援を受けて、まだできていません。 それでいいんです。少しずつ大人になっていくのだから、少しずつできるようにしていきたいですね。  それで、実際に支援をしていると、自分にあった方法や実行するタイミングの課題、そもそもの習慣化の課題などが顕在化してきます。これは、もしかしたら、高卒•大卒の新社会人にとっても同じことがいえるかもしれません。  トライフルでは、「何をすればいいか、どうして必要か、自分に合った方法は何か」を一人ひとりに応じてサポートをしたいと考えています。動機づけ、方法、状況を把握する力を、個々に応じて伸ばしていきます。

1つずつ自己目標を解決して自信をつける

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トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生~青年)の場です。  私たちは,毎週定期的に職場実習を行っています。 実習先の一社である鎌倉VeryVeryBerry様では,今週末の横浜ランドマークタワーでの バレンタイン催事 にむけて大忙しでした。  定期的に実習にいけることで,私たちやメンバーは,求められる業務遂行の中で まだ達成できない課題を発見することができます。 前回の実習では,材料を鍋に移すときのゴムベラの使い方が課題となりました。 宿題を持って帰ってきたメンバーは,次の実習に向けて練習です。  ・ゴムベラのどの部分を当てるのか?  ・ゴムベラをどのように動かすのか?  ・操作しにくいときはどうするのか?  ・ボールはどうやって操作するのか? 等々   教室では本物のベリーは使えなかったので,小麦粉を水で溶いてベリーに見立てました。 上記に対するコツをメモして,言葉に出して唱えながら,繰り返し練習です。 練習の結果,少し(考える)時間がかかってしまいますが,操作方法を覚えることできました。そして今回の実習場面では,練習の成果をいかし,うまく取り扱うことができた部分が多かったようです。 100点ではなかったですが,「自分ができるようになった」ことが,他者評価からも感じられ,また自分自身も体験的に理解できることで自信が深まったようです。 今週末は,ランドマークで販売も体験します。 メンバーには,製造に携わった商品が,お客様に届けられる場面を体験することで, また新しい何かを感じ取ってもらえると思います。

体調の変化を知ること

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生〜青年)の場です。  今日は個人別学習の様子をご紹介します。 個別のカウンセリングの中で「自分の体調を知ること」を話し合うときがあります。 「どんなときに、”疲れる”と自覚しているか?」 「そのときは”どのような症状や状態”であるか?」 これらの質問をとおして、自分の意見や身近にいる大人の意見をきいて話し合うのです。 自覚されにくいこともありますので、 しっかりと行動観察をして記録に残すことも大切ですね。 今は、インフルエンザが流行っています。 もしかかってしまったら、回復した後でよいので、 初期症状やひどいときの症状など、振り返ってください。 また、どんな治療や栄養補給をしたのかも、確かめる機会にしたいです。 偏食があったり、食欲がなかったりするときの食事は、ひと工夫されているはずです。 自分の健康が崩れたときの症状を知っておくことは、 大崩れするまえに体調管理ができるポイントになります。 本人から要求ができるように、まずは今行っていることをまとめていきましょう。

不器用さと身体の疲れやすさ

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 トライフルは,就労支援事業と生涯学習(中学生〜青年)の場です。  今日のような寒い日が続くと,身体が縮こまって肩が凝りますね。 デスクワークや立ち仕事が続くと,どうしても首や背中も力が入ってしまいます。  そんなとき,私たちは,何気なくストレッチをしたり, マッサージに通ったりして, 疲れを残さないように身体を休めます。 どうして,適度に,そのような休憩・休息ができるのでしょう? それは,どのような姿勢になっているとか,どの部分が凝っているとか, 自分の身体の使い方のクセや, 疲れた時の症状を知っているからだと思います。 ポイントは,「身体の使い方」と「身体の休め方」を知ることです。  子ども達の場合は,どうでしょうか? 子ども達と一緒に生活をしていると, パソコンで入力や 板書をするときの 姿勢の崩れがあったり, 運動や作業のときに独特な身体の使い方があります。 青年期の職業実習を見ていると, テーブルの部分汚れを落とすときの雑巾の使い方や、 鍋を焦げ付かないようにヘラを鍋底にあてる混ぜ方、 商品を梱包するときの中間姿勢の取り方などで, 機能的な身体の使い方の困難さが目立っています 。 まずは,様々な活動における身体の使い方(不器用さ)をチェックしていきます。 そして,ボトムアップの視点で道具の操作の仕方や身体の使い方を教えたり, トップダウンの視点で手がかりや課題の優先順位を決めたりして取り組んでいきます。 不器用さがあるけど,本人は自分なりに工夫して取り組んでいます。 でも,それが疲れをためることになっているなら,支援していきたいです。