実習先での目標設定と自己管理への配慮

 トライフルは,ASD,LD,ADHD,PDDなどの発達障がいのある青年の生涯学習の場です。

 今回は,特別支援学校を卒業したばかりの表出言語の少ないASDのOさんと一緒に,
鎌倉VeryVeryBerry」に実習に行ってきました。


「鎌倉VeryVeryBerryは,ショコラボさんとご一緒させていただき,22〜25日までランドマークタワーのクリスマス催事に出店しています。
工房は,催事直前だったので,大忙しの一週間でした。

 Oさんとは,秋までの活動をとおして,
18才までに仕上がりきらなかった『一人で移動するスキル』を仕上げ,
また,相互交渉を確実に行えるように活動ごとの『表出性のコミュニケーション』の

行動レパートリーを充実させてきました。

 今回の実習は,通勤時間を考慮して,1日4時間の短時間から始めました。
工房の仕事では,包装されたケーキの箱詰め,商品タグの貼付などの

出荷作業を中心に従事しました。

 Oさんが集中して従事できるためのポイントは,

“目標設定数の共有”と“進行状況を自己管理すること”の2点です。
そのオリジナルの仕組みを持ち込んで実習に参加した結果,

役割分担された仕事に対して,一定の成果を残せたようです。

 しっかりと生産活動に従事するために,
私たちは,個々の強さを引き出す配慮事項を捉え,
彼自身が自分のものとして使いこなせることが重要だと感じた実習でした。

明日は,Oさんの仲間が,ランドマークで販売員として立っています。
たくさんお客様に買っていただけますように・・・。


コメント

このブログの人気の投稿

日本語で思考するということ

コロナ渦における意思決定支援

日々のメンテナンスも仕事のうち