投稿

2月, 2020の投稿を表示しています

働いてこそ、幸せになれる

イメージ
学生時代に生活介護しか実習をしたことがなかった知的障がいのあるASDのメンバーが、トライフルで約2年間勉強を続けた結果、企業就労に挑戦し、見事合格しました。 何か仕事をして「ありがとう」と言われて嬉しい。 そういう気持ちは、普段の現場でも常々感じることですが、障がいがどんなに重度の人も同じだと思います。 「ありがとう」をたくさん集めるために「仕事」に打ち込んで、「幸せ」を感じる。 まさに、「働いてこそ、幸せになれる」そういう価値観を、トライフルでは特に強く伝えてきました。 障がいを理由に生活介護しか紹介されずに、就労にチャレンジする機会すら与えられないなんておかしい。 だからこそ、「やりたい仕事に就かせてあげたい」や「挑戦の機会と再挑戦の機会を!」という言葉をスローガンに、私たちは保護者と協働しながらそういった理不尽と戦ってきました。これからまた苦しい局面があり、挫折することもあるかもしれません。その時はまた一緒にビバークして、また機が熟したら再チャレンジをする。そういったスタンスで全てのメンバーとその保護者と向き合っていきます。 日本理化学工業の大山泰弘氏はその著書の中で、 「施設で保護されていると、「ありがとう」と言うことはあっても、「ありがとう」と言われることはないかもしれない。施設にいるだけでは、人にほめられ、人の役に立ち、人から必要とされることは実感できない。だからこそ、彼女たちは工場にやってくるのだ」 と、「働く幸せ」について説いています。 また、ヤマト福祉財団の小倉昌男氏も、 「健常者と同じ立場で働き、暮らせる。それがノーマライゼーションの発想だ」 と説き、「福祉1万円からの脱却」を強く謳っています。 これらの先人達の言葉に、私は心の底から同感と敬意を表します。 今巷では、グループホームで生活するために、障害者基礎年金だけでは暮らせないというのは、自明の理となっています。どんなに障がいが重たくても、地域で自分らしく暮らしていくためには、「働い」て、「稼ぐ」ことが必須な社会になっています。 そういった社会情勢だからこそ、ノーマライゼーションを実現するチャンスです。 「働いてこそ、幸せになれる」

【やりたい仕事に就かせてあげたい】トライフルは、本人のやりたい気持ちを全力応援します!

イメージ
  「やりたい仕事に就かせてあげたい!!」  これがトライフルのスローガンです。どのメンバーに対しても、ご本人とそのご家族の希望を念入りに聞き取り、その方のご希望に応じた進路指導を進めます。 そのためのキーツールとして、トライフルでは障がいの程度を問わず、どのメンバーも必ず 「個別のポートフォリオ」 の作成を行います。ポートフォリオとは、一言で説明すると、「親や本人がつくり、自分のことを説明できるツール」のことです。    ポートフォリオの語源のPortaは,英語の「portable(ポータブル)=携帯用の」に通じます。また、ポートフォリオは ご本人の意思決定をアシストする重要なツール であり、その活用の仕方によって、ご本人の 挑戦する機会と再挑戦する機会を大きく増すこ とができると考えています。    このように、 就職活動に必要な自分の紹介資料であるポートフォリオの活用 をとおして意思決定するためには、併せて日頃から 日本語の勉強 も進める必要があります。なぜなら、パソコン上に動画や写真、そして様々な自分自身の事を紹介するようなツールを記録して行く時に、日本語、母国語の知識や技能も併せて必要となるからです。 つまり、「どうすれば相手に伝わるのか」、「どうすれば自分のことを理解してもらえるのか」ということを、トライフルでは、日本語教育を介して徹底的にトレーニングする ということです。言い換えると、 「自分の思考力」、「自分の中の自己理解」が、この活動を通して進んでいく ということです。その思考というプロセスを繰り返ししていくことによって、しっかりと彼らが自分のことを理解し、そして「我」というものを理解して、初めて「他者」を理解していくということです。    このようプロセスを経ながら、トライフルではご本人やそのご家族のやりたい気持ちを全力応援していきます!! だからこそ、今日も声を大にしてこう叫ぶのです。 「やりたい仕事に就かせてあげたい!!」 (文責:TRYFULL 大澤淳一) 挑戦の機会と再挑戦の機会を! !トライフル