高等部3年生の実習生との活動
トライフルは,就労支援事業と生涯学習の場です。 今月は,高等部3年生の現場実習の受け入れが始まりました。 今週の社内作業では,教材製作の受注作業である時計パーツの組合せを行っています。 個人別の課題学習で用いる教材づくりです。先輩達と一緒になって取り組んでいます。 また,企業実習にも,できる限り同行していく予定です。 発達障がいの特性, 個々の特徴に配慮して,「仕事をする」という経験をしっかり積んでいきたいと思います。 そのとき,一番に気をつけていることは,メンバー一人一人の意図の理解の困難さを知ることです。ちょっとしたことだとしても,1つ分からないと不安になりますし,手が止まってしまいます。 たとえば,丁合い作業では,以下のような内容です。 ・取ることが分かる ・1枚ずつ取っていくことが分かる ・重ねることが分かる ・重ね方に順番があることが分かる ・検品することが分かる ・検品で不具合があったときにどうするか分かる ・完了するまでの量,時間が分かる ・材料不足が生じた時の対応が分かる ・自分の役割が終わったらどうするか分かる また,帯止めの作業の場合は,以下のとおりです。 ・仮止めのゴムを外すことが分かる ・止めるための紙をどのようにセットするか分かる ・どのように折り込めばいいか分かる ・どこにシールを貼ればいいか分かる ・どのくらい強く締めればいいか分かる ・破れるなど不測の事態に,どう対応するか分かる ・止め方にミスがあったとき,どう対応するか分かる ・商品の並べ方が分かる ・商品の出来高の数え方が分かる 分かりやすい教材製作のお仕事でも,これだけあります。 今週は,2つの企業実習にもチャレンジするので,1つずつのお仕事に対して, 丁寧に分析して,メンバーと理解を深めたいと思います。