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8月5日開催:発達臨床懇話会のお知らせ

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TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。 メンバーが生涯にわたって住み慣れた地域に暮らしていくためには、 安全安心の地域ネットワークが重要です。 私たちは地域に根ざす療育・教育機関として 、学びあい支えあうような地域のネットワークをつくるため、「発達臨床懇話会」を開催しています。 年間を通して、 社外から就労・医療・地域活動など、様々なテーマでご活躍の方々をお招きしてお話を伺います。 8月5日の第二回は、ダスキン雪ノ下の西田様をお招きして、お掃除の基礎からプロの仕事まで教えていただく予定です。 ぜひふるって、ご参加下さい。 お申し込みは、トライフルまで。 トライフル鎌倉  tryfull@tasuc.com / 0467-53-7370 (担当:神崎)

習慣化するまでサポートする〜ルーティンを生かす

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 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  私たちは,子ども達が,主体的な生活を送るため,またリスクを回避するために, 常に様々な活動場面における環境調整が大切にしています。 今回は,特に「ルーティン」を重視する視点で見直していきます。  子ども達は,既に一定の流れが決まっている活動を,主体的に実行しています。 一方,完全に習慣化しきれていない活動や流れは,自ら実行しないときがあります。 (大人が手伝ってあげたり,促してあげたりしているはずです)  たとえば,ある青年は, トライフルに登校するときにスラックスに着替えたり, 荷造りしたりすることは実行しています。 でも,7月から加わった空調管理と麦茶作りなどの活動は,はじめの10日間ほど促し等が必要でした。 新しいことを習慣化するまでの困難さは,私たちも同じです。  私たちは,ご家族と共同して 子ども達が,ルーティンとして実行することをイメージして, その活動が習慣化するまでサポートしていく。 つまり,望ましい流れ,新しい流れを習慣化するために, 私たちは,子どもと一緒に実行するのです。 さあ,専攻生はお盆休みまで活動が続きますが, 学生は,夏休みになります。 夏休みのルーティンを,どうやって構築するか? この週末にしっかり準備をしていきたいと思います。

一人一人の心を育てる〜ASDの高校生たちと向き合う

 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  この週末も,暑さに負けず通ってきて,身体づくりや共創学習に取り組みました。 土曜日・日曜日は,平日の個人別課題学習とは異なり, モデル利用型学習で,大人や同世代の仲間(他者)を意識した活動が多くあります。  みんな,自我の芽生えを迎え,アイデンティティを確立していく時期のメンバーです。 だから,他者との関わり合いの中で,気持ちを上手く言えなかったり, 一度盛り上がった感情を落ち着かせたりすることが苦手なこともあります。  例えば, ある高校生2年生は,「自分のやりたいことって何だろう?」と真剣な表情で話します。 また,ある高校生1年生は,「ちょっと暴言を吐いてしまったあとの 関係修復の仕方が分からず悶々と悩んでしまっていました。 みんな「自分とはこういうものだ」,「自分の存在意義は何か」という 心の成長にとって,とても重要なプロセスにいます。  青年期の自信をつけて安定した自己を確立するまでの間, 不安な状態が続いたりあらゆる問題に対する心理的な葛藤が起こります。 そして,それは精神的な混乱状態やストレスとして表面化されるかもしれません。 だから,私たちは,ASDの青年たち一人一人にとって, 安心して質問したり,話したりできる人の存在を大切にしています。 そうした中で, 自分の想いを話してみたり,まとめみたりする力を伸ばしていきます。 心を育てるための療育,支援をコツコツと続けていきたいです。 ずっと一緒だよ  たすくグループ TRYFULL

七夕の願いごと ASDの子ども達と夢を語る

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 TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。  先日,共創学習の1つとして,「七夕」を取り上げました。  トライフルにおけるASD児への療育では,自己調整学習者にむけて, 言語の向上(言語で思考すること)を重視しています。 例えば,自分のことを分かりやすく説明するための言語技術です。  今回の七夕イベントでは,ICTを活用したプレゼンテーションで, 七夕の飾りの意味を知ったり,星座を学んだりした後, 星座アプリを使ってベガとアルタイルを探す取り組みをしました。  主体性が引き出される活動をとおして,うまく見つけられた人が, アドバイスしたり,自分がどのように見えるかを説明したりする機会を作ります。 自然と『他者に伝える』機会ができ,盛り上がりました。  最後に,子ども達と一緒に,短冊に願い事を書きました。  「僕は(私は),〜になる」  そう力強く宣言でき,実現するように努力しようとする子どもの成長を 私たちは,これからもずっと見守っていきたいと思います。