ICTをフル活用して,ASDのある方が力を発揮する
TRYFULLは,中学生・高校生・青年期のASDのメンバーの生涯学習の場です。 ASDなどの発達障がいのある子どもへの療育の要は,J☆sKepアプローチです。 それは,人や活動に対して注目したり,働きかけようとしたりする意欲である 「主体性」を軸とするものです。 私たちTRYFULLは、療育・支援で積極的にICTを活用しています。 ICTの活用する要点の1つには,「モチベーション」があります。 自分から課題解決にむけて取り組もうとしたとき, ICTが,本人の不器用さやイメージ力を補ってくれます。 例えば, Aさんは,メガネ拭きや整髪などの身だしなみを整えるようにしています。 そのとき,目標と結果が一致している確かめるときに,正しくできたかどうか? 迷ってしまう時があります。自信がないと,消極的になってしまいます。 Aさんは,個人所有のタブレットに“確認表”を持つようにしました。 そうすることで,主体的に確かめることができるようになってきました。 また,Bさんは,文字を書くことに抵抗があります。 メモを取ったり,ワークシートを活用した振り返ったりする活動に対して, とても苦手意識を持ってしまうがあります。 そこで,Bさんには,手書き入力の予測変換機能を使い, スラスラとメモを書き留めていくことができます。 これで,自己評価(振り返り)の活動に前向きになりました。 一人一人に応じたツールを活用していくことで, 積極的に活動に参加しようとする姿が見られるようになります。 〈挑戦と再挑戦の機会を!〉