発達が心配な子どもの就労にむけた支援を考える
先週末,第4回発達臨床懇話会「発達が心配な子どもの就労にむけた支援とは? 〜青年・成人期の就労支援の実際から考える〜」を開催しました。 当日は,小学生から高校生のご家族,青年期のご家族,特別支援学校の先生, その他地域生活の支援者の方々にご参加いただきました。 足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。 さて、当日の様子を少しご紹介します。まず,はじめにコーディネーターを務めた渡邊より, 高校卒業後の進路について,3つの視点で情報共有をしました。 それは,障がいのある方の働き方,不就業者の就職希望,高等部卒業生の進路における 具体的な人数やアンケート結果でした。 就労支援に直接携わっていない参加者の方々にとっては, 就労に対して持っているこれまでのイメージと,実数とのギャップを感じていらっしゃるようでした。 次に,講師の横須賀障害者就業・生活支援センターの後藤由紀夫氏より, 障害者就労の現状についてお話しいただきました。具体的に,就労したいと思った方が どのように就職活動を進めるのか,離職した方がどのようなステップで再挑戦していくかを,流れにそって話していただきました。 その中で,就労に際しての留意点などもいくつかご紹介いただきました。 その中でも 「自分を理解する」,そして「自分(の特性)をオープンにしていくことが大切である」ということが話されました。そのことが,就労後に企業との調整や就業形態に配慮が生まれるなど,必要なサポートを受けることにつながり、結果として職場への定着度が高くなるコツになります。アセスメントを通して子供を理解し、語れるようにしておくことが、就労に際しても重要なのですね。 後半のグループ演習では,「ご家族・支援者の本音」として,ワークショップを行いました。就労を目指していく上で不安な点,そして,就業することで期待している点をブレーンライティングによって共有し,ポイントを整理していきました。 参加したメンバーさんからは、「就労と聞くと漠然と不安に思っていたけれど、話を聞くと、就労の流れやしくみについて何も知らないことがわかった。話を聞けてよかった。」などの声をいただきました。 不安もあるけど,それを上回る期待が多くあります。子ども達も,ご家族も「働く意欲」を膨らませていけるキャリアファン